2018-01-01から1年間の記事一覧

時代背景

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『赤い蝋燭』 です。 新美南吉シリーズ第3弾です。 『赤い蝋燭』はなんとも間抜けなお話です。 この作品が書かれた時代に、動物が活躍するような作品はまだ少なかったのでないでしょうか…

睡眠は大事…

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『二ひきの蛙』 です。 新美南吉シリーズ第2弾です。 最後はほっこりするようなお話です。 新美の作品にはほっこりとするような作品も多数あるので、是非ご一読ください。 二ひきの蛙 緑…

紹介という名の新コーナー

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『手袋を買いに』 です。 『ごん狐』で有名な新美南吉の作品です。 これから不定期に新美南吉の作品を紹介していこうと思います。 紹介だけですので、感想などは一言か二言くらいしか書…

巧妙に仕組まれた?

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『死屍を食う男』 です。 葉山嘉樹の作品です。 葉山の作品は『セメント樽の中の手紙』に続いて二回目の紹介となります。 前回はプロレタリアの作品でしたが、今回はうってかわってホラ…

悪魔的

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『悪魔の舌』 です。 村山槐多の作品です。 村山は僅か22歳で夭折しました。 死に際に「白いコスモス」「飛行船の物憂き光」という謎めいた言葉を残したそうです。 他には画家としても有…

ボトルメッセージ

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『瓶詰地獄』 です。 夢野久作の作品です。 夢野の代表的な作品といえば、やはり『ドグラ・マグラ』でしょうか。 奇書として有名ですよね。 いまのところ夢野の作品をシリーズ化する予定…

笑ったのは…

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『笑われた子』 です。 前回に続いて横光利一の作品です。 シリーズ化の予定はないので、今回で横光の作品の紹介は終了する予定です。 また気が向いたときに書くかもしれませんが。 ネタ…

淡々と無機質に

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『蠅』 です。 横光利一の作品です。 横光は、川端康成と共に活躍した作家です。 代表作に『日輪』や『機械』があります。 全部で十のまとまりから物語ができています。 ネタバレしてし…

立ち方

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『雨ニモマケズ』 です。 前々回に書いた通り、再びの宮沢賢治です。 さて今回は『雨ニモマケズ』です。 物語ではなく詩ですね。 詩の紹介は初めてです。 とても有名なので、知らない人…

よし悪し

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『化学者とあたま』 です。 物理学者であり作家である寺田寅彦の作品です。 あまりこの作品を知っている人はいないのではないでしょうか。 この作品はどちらかというと物語ではありませ…

のんのんのんのんのんのん

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『オツベルと象』 です。 宮沢賢治の作品ですね。 宮沢賢治といえば、『注文の多い料理店』や『銀河鉄道の夜』が有名です。 知っている人も多いでしょう。 『オツベルと象』は若干不気味…

プロレタリアート

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『セメント樽の中の手紙』 です。 葉山嘉樹の作品です。 この作品は「プロレタリア文学」というジャンルの作品です。 プロレタリア文学とは虐げられた労働者が直面する厳しい現実を描い…

mystery(?)

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『変な音』 です。 夏目漱石の作品です。 夏目漱石については今更説明するまでもないと思います。 今のところ予定はないのですが、夏目漱石のシリーズを書くかもしれません。 期待しない…

桜とか屍体とか

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『桜の樹の下には』 です。 前回に引き続き梶井基次郎の作品です。 シリーズ化する気はないので、今回で終了する予定です。 次回からはまた別の作家の作品を紹介していきます。 さてこの…

色々な色

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『檸檬』 です。 梶井基次郎の代表的な作品ですね。 短編ながらも文学的名作と呼ばれております。 短編なのでネタバレもなにもないと思いますが、一応ネタバレありです。 お気をつけくだ…

ザ・メルヘンストーリー

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『パノラマ島奇譚』 です。 遂に江戸川乱歩シリーズ第10弾です。 今回で江戸川乱歩シリーズはラストとなる予定です。 そんな最後を飾るのは、『パノラマ島奇譚』です。 実写化不可能とま…

そう呼ばずしてどう呼ぶか

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『鏡地獄』 です。 江戸川乱歩シリーズ第9弾です。 他の作品(今まで紹介した乱歩作品)についても少し言及しますので、この作品のネタバレとあわせてお気をつけください。 あらすじ 「珍…

謎の疑問

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『踊る一寸法師』 です。 江戸川乱歩シリーズ第8弾です。 この作品は、乱歩が敬愛する作家、エドガー・アラン・ポーの作品『ちんぼ蛙』をもとにして書かれています。 『ちんぼ蛙』とは大…

センス

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『芋虫』 です。 江戸川乱歩シリーズ第7弾です。 雑誌掲載当時は『悪夢』というタイトルでしたが、後に『芋虫』へと戻されました。 これは、編集者が『芋虫』という題は虫の話みたいで魅…

隠された悪意

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『赤い部屋』 です。 江戸川乱歩シリーズ第6弾です。 『赤い部屋』は乱歩の作品の中では初期のものです。 短編ですぐに読むことができるので是非ご一読ください。 今回はネタバレありで…

タイトル

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『妻に失恋した男』 です。 江戸川乱歩シリーズ第5弾です。 短編なので読みやすいのではと思います。 「失恋殺人」という名前で映画化されているのですが、話がだいぶ変わっているので…

対話体の小説

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『指環』 です。 江戸川乱歩シリーズの第4弾です。 前回の記事の最後でも少し触れたのですが、この作品は『小品二篇』のうちの一つです。 もう一つは前回紹介した『白昼夢』になります。…

晩春の昼の悪夢

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『白昼夢』 です。 江戸川乱歩シリーズの第3弾です。 この作品の背景として、乱歩が医学者で推理作家である小酒井不木から屍蝋の作り方を聞いたこと、当時流行っていた、ショーウィンド…

エーゲ海の泥で団子

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『D坂の殺人事件』 です。 江戸川乱歩シリーズ第2弾です。 この作品で初めて「明智小五郎」が登場しました。 このときの明智小五郎はまだ名探偵ではなく、素人探偵のようなものでした。 …

新シリーズです

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は、江戸川乱歩の 『人間椅子』 です。 次のシリーズは江戸川乱歩です。 怪人二十面相や明智小五郎などのキャラクターが有名ですね。 そんな江戸川乱歩シリーズの記念すべき第1弾は『人間椅…

シリーズラスト(多分)

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『或阿呆の一生』 です。 遂に記念すべき第10弾です。 この作品は芥川の死後に見つかった作品で、遺書的な作品といわれています。 第10弾をもって芥川作品の紹介に一区切りつけようと思…

真実は藪の中

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『藪の中』 です。 芥川シリーズ第9弾です。 基となった作品は『今昔物語集』の巻二十九第二十三話「具妻行丹波国男 於大江山被縛語」です。 芥川はこの作品を最後に王朝物を書かなくな…

楽しむのは過程

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『芋粥』 です。 芥川です。 もうツッコミません。 第10弾までは書こうかなと思っているのでツッコミません。 絶対ツッコミません。 というわけで芥川シリーズ第8弾です。 この作品は『…

母と子の愛の絆を守る男

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『杜子春』 です。 また芥川です。 これで芥川シリーズ第7弾…… ここまできたら第10弾くらいまで書いてみようかなと思います…… 芥川の作品は300以上ありますが、私は数えるほどしか読んだ…

移り行く

こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『蜜柑』 です。 今回何を紹介しようか悩んだ挙句、性懲りもなく芥川です。 これで芥川シリーズも第6弾です。 少しだけこの作品の解説を。 1919年の発表当時は「私の出遇った事」という…