【特別編】語の誤用を考える3


お久しぶりです。

ナインです。

元号が変わって令和になりましたね。

令和でもよろしくお願いします。

前置きはこれくらいとして、令和初更新は特別編といたします。

みなさん関心があるのか、特別編は他の記事よりもpvが多いです。

今回は読み間違いが多い漢字を紹介していこうと思います。

普段何気なく読んでいるあの漢字、実は読み間違えているかもしれませんよ。

 

代替

読み間違いと考えて最初に思いついたのがこれ。

「他のもので代えること」という意味です。

携帯電話を修理に出したときに代わりに渡されるものを「代替機」といいますよね。

「だいがえ」ではありません。

「だいたい」が正しい読み方です。

 

続柄

実は結構読み間違いが多かったりするこの漢字。

「親族としての関係」という意味で使われる言葉です。

住民票をとる時などに目にすることが多いのではないでしょうか?

「ぞくがら」は間違いとは言い切れませんが、そう読むのはやめておきましょう。

正しくは「つづきがら」と読みます。

 

依存心

「人にたよる気持ち」という意味の言葉です。

「いぞんしん」ではありません。

「いそんしん」と読みましょう。

依存が「いぞん」と読まれるために、こう読まれるようになったのだと思います。

ただ依存も「いそん」と読むのが正しかったりするので、このことを知っておけば読み間違えも減るのではないでしょうか。

 

漸く

「長い間待ち望んでいた事態が遂に実現するさま」という意味の言葉です。

「しばらく」と読み間違えられることが度々あるのですが、正しくは「ようやく」です。

「暫く(しばらく)」と少しだけ漢字が似ているために読み間違えられるようになったのでしょうか?

意味を知っていれば間違うことはないでしょう。

 

早急

「非常に急なこと」という意味の言葉です。

正しくは「さっきゅう」と読むのですが、「そうきゅう」でも間違いではありません。

しかし本来は「さっきゅう」と読むので、できるかぎり「さっきゅう」と読むようにしましょう。

 

間髪

本来間髪という言葉は存在しません。

「髪の入る隙間もないほど、間を開けずに」という意味の「間、髪を容れず」から、間と髪を誤って一語としたのでしょう。

「間(かん)、髪(はつ)を容れず」という読み方が正しいので、間髪は「かんぱつ」ではなく「かんはつ」と読みます。

そもそも間髪という言葉を使わないのが正しいので、読み間違え以前の問題と言えるでしょう。

 

巣窟

「①居住する場所。②悪党のすみか」という意味で使われる言葉です。

「すくつ」と読みたい気持ちもわかりますが、間違った読み方です。

「そうくつ」と読むのが正しいので、間違えないようにしましょう。

 

訃報

「死去したという知らせ」という意味のことばです。

ネットやテレビで目にする機会もあると思います。

「とほう」と読んでしまうのもわからなくはありません。

訃が計という字と少し似ているため、「けいほう」と読み間違えられる場合もあるようです。

正しくは「ふほう」と読むので、間違えないように注意しましょう。

 

廉価

「値段が安いこと」を意味する言葉です。

「◯◯という商品の廉価版が出たよ」なんていう会話を一度くらい耳にしたことはあるのではないでしょうか?

廉価は「れんか」と読みます。

兼と似ているため、間違えて「けんか」と読まないようにしましょう。

 

汎用

「広くいろいろな方面に用いること」という意味の言葉です。

「汎用人型決戦兵器」なんて聞いたことはないでしょうか。

汎用は「はんよう」と読みます。

汎と凡が似ているため、「ぼんよう」と呼ばれているのをよく耳にします。

凡例も「ぼんれい」ではなく「はんれい」なので、間違えないように一緒に覚えておきましょう。

 

おわりに

久しぶりの更新ですが、みなさんおかわりないでしょうか?

次回もいつになるかわかりませんが、特別編をお送りしようと思っています。

それではまた次回お会いしましょう。

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

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