【特別編】語の誤用を考える2


お久しぶりです。

ナインです。

新しい元号「令和」が発表されましたね。

典拠は万葉集とのことです。

平成も残り1ヶ月。

元気にいきましょう。

 

さて今回は、前回書いた「【特別編】語の誤用を考える」のパート2です。

今回は語だけでなく、間違った日本語も紹介していきたいと思います。

 

ら抜き言葉

私が普段一番気にする言葉です。

「見れる」「起きれる」「寝れる」「食べれる」などがあたります。

これらは「見られる」「起きられる」「寝られる」「食べられる」がそれぞれ正しい表現となります。

可能の助動詞「られる」を付けるのが本来の形なのですが、これは「乗る」「釣る」「登る」など五段活用の動詞から生じる下一段活用の可能動詞「乗れる」「釣れる」「登れる」などの影響によるものといわれています。

テレビでは芸能人の方が「ら」抜きで発言しても、テロップでは「ら」を入れた言葉が表示されています。

間違った表現なので正しく使うようにしましょう。

 

重言(二重表現)

「頭痛が痛い」「炎天下の下」「違和感を感じる」など、同じ意味の語を重ねる表現です。

特に違和感を感じるはよく見かけます。

「かん」と二回口にするのに違和感を覚えないでしょうか?

字に直しても二回「感」と書くので、どこか思うところがあるのではないかと考えます。

これらは気をつけていれば正せる表現だと思うので、普段から気をつけるようにしましょう。

 

文頭なので

題通り、文を「なので」で始めることです。

「私は昨日寝ていない。なので今から寝る。」

例にあげた「なので」の使い方はよく見かけますが、間違いです。

本来「なので」は断定の助動詞「だ」の連体形「な」と、理由や原因を表す接続助詞「ので」
によって構成されるため、他の言葉と結びつく言葉なのです。

ですから、文頭に「なので」を用いて文章を始めるのは、文法的に間違いです。

ですので、ですから、したがって、などと場面に合わせた言葉で言い換えるようにしましょう。

 

(レジにてお金を)お預かりいたします

コンビニなどでアルバイトをして、レジをしたという経験がある人も少なくないと思います。

お客さんからお金を受け取るときに、◯◯円お預かりいたしますと言って受け取ることもあると思います。

しかしなんでもかんでもお預かりするのは間違いです。

預かるということは、返すものがあるということです。

お釣りがある場合はお釣りを返せば良いのですが、お釣りがないのに預かるというのはおかしな表現です。

お釣りがある場合にお預かりしますと使うようにし、お釣りがない場合は丁度いただきますと使うようにしましょう。

 

うる覚え

ぼんやりとしか覚えてない時などに使うと思いますが、正しくは「うろ覚え」です。

語感や字面が似ているので注意しましょう。

 

うる覚えは正確には誤用ではなく誤表記ですので、今回のテーマとは少し違うかもしれません

 

代替

誤用というわけではないのですが、「だいがえ」と読んでいるのをたまに耳にします。

正しくは「だいたい」ですので、注意しましょう。

 

乳離れ

これも間違って読まれている漢字です。

「ちちばなれ」ではなく「ちばなれ」と読みます。

乳飲み子も「ちのみご」と読むので、一緒に覚えておきましょう。

 

爆笑

『大勢が大声でどっと笑うこと。「ギャグに—する」』

大笑いした時に使うことがあると思いますが、それが大勢でないなら爆笑とはいいません。

素直に大笑いといっておきましょう。

 

複雑骨折

『骨および周囲の軟部組織に重大な損傷を伴う骨折で、特に皮膚の外に骨折端が露出する場合をいう。』

複雑骨折と聞くと、骨がバラバラになったなどで複雑に骨折したのかと思いがちですが、正しくは骨折部が露出している状態のことをいいます。

どちらにせよ、そんなことにはなりたくないものですけどね。

 

潮時

『物事を始めたり終えたりするのにちょうどよい時。「—を見計らう」』

ものごとの終りを示す言葉として使われることがありますが、間違いです。

正しくはちょうどうよい時を表します。

ちょうどよく物事が終わる時に使うのであれば、誤用ではありません。

 

おわりに

前回書いたとおり、今回は語の誤用と間違った日本語、読み間違える漢字を紹介しました。

正しい日本語を知って、どんどん使っていってほしいです。

 

正しい日本語の使い方
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