確認確証確信
こんにちは。
ナインです。
本日も本の紹介です。
今回紹介する作品は
『注文の多い料理店』
です。
宮沢賢治の作品です。
宮沢賢治の作品は以前までで2作書いていて、今回で3作目となります。
さて今回は『注文の多い料理店』ということですが、教科書などで読んだ方も多いと思います。
感想の方でラストについて少し書いてしまいましたが、映画の宣伝でも同じようなことを言っているのでセーフです。
それに読んだ方も多いと思うので、ネタバレはなしです。
あらすじ
二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかついで、白熊のような犬を二疋つれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いながら、あるいておりました。
「ぜんたい、ここらの山は怪しからんね。鳥も獣も一疋も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。」
「鹿の黄いろな横っ腹なんぞに、二三発お見舞もうしたら、ずいぶん痛快だろうねえ。くるくるまわって、それからどたっと倒れるだろうねえ。」
それはだいぶの山奥でした。案内してきた専門の鉄砲打ちも、ちょっとまごついて、どこかへ行ってしまったくらいの山奥でした。
それに、あんまり山が物凄いので、その白熊のような犬が、二疋いっしょにめまいを起こして、しばらく吠って、それから泡を吐いて死んでしまいました。
「じつにぼくは、二千四百円の損害だ」と一人の紳士が、その犬の眼ぶたを、ちょっとかえしてみて言いました。
「ぼくは二千八百円の損害だ。」と、もひとりが、くやしそうに、あたまをまげて言いました。
「ぼくはもう戻ろうとおもう。」
「さあ、ぼくもちょうど寒くはなったし腹は空いてきたし戻ろうとおもう。」
「そいじゃ、これで切りあげよう。なあに戻りに、昨日の宿屋で、山鳥を拾円も買って帰ればいい。」
「兎もでていたねえ。そうすれば結局おんなじこった。では帰ろうじゃないか」——
感想
私がこの作品を始めて読んだのは小学生の頃だ。
国語の時間に教科書に載っているのを読んだ。
まだ幼かった私にとって、この作品のラストは決して小さくはない衝撃であった。
そのためか、細かい所は忘れていても、ラストの展開だけはしっかり覚えていた。
この記事を書くにあたって改めて読んでみたのだが、読んだ当時では気にならなかったが、今考えると、ん? と思う部分がままあった。
そういった意味で、この作品は子どもの時に読み、成長してから読み直すということをした方がいい作品だと思った。
読んだ当時ではなんとも思わない部分でも、やはり成長して物事を知るようになると、色々と思うところがあるのだ。
そんな訳で私自身の成長を確認させてくれた一冊と言える。
おわりに
次回の更新は木曜日の予定です。
お楽しみにお待ちください。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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